なんやかん㋳

好きなことの覚書であったり、紹介をしていくつもりです。

やってみない?ボタニカルライフ。気負わずやるお手軽入門

やってみない?ボタニカルライフ

ボタニカルライフ。最近耳にするようになった言葉です。ふわっとしたイメージだと、自然を意識したおしゃれ生活といったところでしょうか。ボタニカル推しのショップに行くと、観葉植物やハーブの栽培セットが所狭しと並んでいます。テラリウムやボトルアクアなんかも人気ですね。

昔からそういったことをやってきた身としては、ボタニカルという気取ったスタイルにされてしまうのはなんだか変な気がしなくもないですが、関心を持ってくれる人が増えるのはいいことだと思います。

「植物に縁がなかったけど、はじめてみたい!」そんな人の為に、植物と向き合う極意をゆる~く解説していこうと思います。

失敗してもいいということ

枯らしてしまうことを恐れすぎない

せっかく植物を育てるからには、枯らしたくない。そう考えるのは当然のことです。しかしはっきり言うと、植物を枯らさないということはまず無理です。

花屋やホームセンターを見てください。すみっこで弱った苗が投げ売りをされていませんか?世話をする鉢が多いとはいえ、プロでさえ植物を弱らせ、時には枯らしているのです。植物を育て始めたばかりの人間が枯らしてしまうのは、ある意味仕方がないことなのです。そういう割り切りも必要です。

枯らしてしまった時に「何故枯らしたか」を反省することで、次に活かしていくことが大事です。「枯らして覚えろ」ではないですが、向き合う数が増えることで水やりの加減といったお世話が、感覚的に習得できるようになります。

弱い個体、強い個体がある

同じ植物でも個体の強弱があります。同じ人間でも体力がある人がいれば体が弱い人もいるように、植物にだって個体によっての差がでてくるのです。

小学校の朝顔栽培を思い出してください。同じ土に蒔いた種でも、大きく育つ苗とヒョロヒョロと小さいままの苗がでてきた。そんな経験はありませんか?小さい苗は間引いて大きい苗を育てたのではないでしょうか。それは弱い苗を育てるよりも、元気のある苗を育てた方が丈夫に育つからなのですが、それは他の植物であっても同じことが言えます。

完璧にお世話をして、それでも枯らしてしまった場合、そこで「自分には植物は向いていないんだ」と諦めるのではなく「弱い個体だったのかも」と疑ってみてください。

 

それでも失敗を減らすために

 栽培環境(部屋)にあったものを選ぶ

一口に植物といっても、自然(原産地)での生育環境はそれぞれ異なります。植物よっては、暑いのが苦手であるものがあれば寒いのが苦手なものもあります。暗いのが平気なものも、水が少なくても大丈夫というものもあります。それぞれ個性があるのです。

植物を取り巻く環境を考える上で、考慮したい要素はざっくりと分けて3つあります。

その1:耐陰性

光合成によって成長をする植物にとって、光は欠かせない存在です。室内で育てる場合、光の量は窓の位置や数、鉢の置き場所に左右されてきます。植物を置く場所をイメージしてそこがどれだけ明るいか考えてみてください。

 

①レースのカーテンといった太陽の光が十分に当たる場所

②蛍光灯の明かりのみの場所

③白熱球の明かりのみの場所

④カーテンをしめきり、電気もほとんどつけない場所


植物を育てる環境として理想的なのは①の環境です。数字が大きくなるほど、適応できる植物は減り、④になるとほぼ育てられる植物はありません。人間にとっては人口の明かりも「明るい」と認識をしますが、植物にとっては太陽には及びません。光合成の栄養が足りず、ひょろひょろと成長することになります。②③の環境であれば、耐陰性がある植物を選ぶのがおすすめです。

その2:耐寒性

観葉植物の多くは海外を原産としています。熱帯地方の物も少なくありません。ですので夏の暑さは乗り越えられても、冬の寒さに適応できず枯れてしまうものがあります。常に人がいて暖房をいれていたり、温かい地域で室温がそこまで低くならないのであればいいのですが、そうでないのであれば耐寒性のある植物を選ぶのが無難です。

植物を置く予定の場所が冬にどれだけ寒くなるか考えて選びましょう。

その3:水やりの頻度

水やりは植物にとって餌遣りのようなもの。まったく水をやらなければ枯れてしまいます。植物によって必要とする水の量は異なるので、どれくらい豆に自分が水をやれるかを考えて選びましょう。こまめの水やりが苦でなければ、育てられる幅も広がります。「うっかり忘れてしまうかも……」という人でも、多肉植物やサボテンのような貯水性のある植物を選べば少しくらい水やりをサボってしまっても問題ありませんし、最近では水やりをサポートしてくれる自動給水器もあります。自信がないのであれば、そういった器具も併せて使えば、より楽に植物を育てることができます。

水やりの習慣がつくまでは、水やりが少なくてもよい品種を選び、徐々にステップアップしていくのがいいでしょう。

鉢選び

栽培環境(部屋)にあった植物が決まれば、その植物の購入するだけです。……と言いたいところですが、ここでも1つ選ぶポイントを紹介しようと思います。元気な鉢を選ぶのは当然のことなので、ここでは省略するとして。

気を付けてもらいたいのが、植物の大きさです。手軽に始められるのは手のひらサイズの小さなものですよね。数百円程度で手に入ります。

しかし、私はあえてもうワンサイズくらい大きなものをおすすめします。というものある程度大きい方が、多少水やりや光の加減で失敗してもフォローができるからです。動物で考えてみてください。小さくて体力がないヒヨコであれば、少し環境があわなければあっという間に弱ってしまいます。ひよこ電球で保温をする等、手厚く育てなければなりませんが、ニワトリになれば大きくなって体力がついています。

植物もある程度の大きさがあれば、弱ったサインに気づいてからの挽回しやすいのです。また、鉢が大きければ小さい物のように、あっという間にカラカラに乾くことがないので安心です。

慣れないうちは小さすぎるものよりは、少し大きな物を選んだ方がいいでしょう。

育てるのに慣れてきたら気を付けてみて欲しい、鉢の状態

 植物を選ぶ上で3つの要素を考慮を挙げましたが、植物を元気で育てる上で大事なことがあと1つあります。それは鉢の状態です。

 

①植えられている土

栽培が慣れないうちは買ってきたそのままの状態でもいいですが、生産業者によってはスカスカの土に植えていることがあります。そういった鉢はお店で売られているうちはいいですが、長期栽培には向きません。栄養も保水も何も考えられていないからです。

植え替えに適したシーズンを調べて、ホームセンター等で売っている観葉植物用にブレンドされた土に植え替えましょう。

②鉢のサイズ

植物の大きさを無視して、無理に小さい鉢に植えているものもあります。小さいほうが可愛い、手軽そうに見えるからでしょうね。しかし、窮屈な鉢では植物も根詰まりを起こして窒息してしまいます。植物を育て始めて1年程度たったら、土に指を押し込んでみてください。指がスッと入り込むようであれば問題ありませんが、細やかな根に邪魔をされるようであれば植え替え時と考えてください。土の表面近くまで根を張らなければならない程、鉢に余裕がなくなっているのです。一回り大きな鉢に植え替えましょう。

ただ、この時注意をして欲しいのが大きすぎる鉢を選ばないということ。大は小を兼ねるといいますが、あまり大きすぎると鉢の水きれが悪くなり、根腐れを起こす原因となります。ここは横着をせず、数年ごとに鉢を徐々に大きいものに変えていきましょう。

 

 とりあえずやってみよう

植物をインテリアの一部と割り切るのも、ペットのように可愛がるのも人それぞれです。どちらにしても大事なのが「植物は大変だ」とならないように、気軽に育てることです。手塩にかけた人の方が枯らして、手を抜いていた人の方が大きく育てた……なんてこともあります。かくいう私もこれまで色々と枯らしてきましたし、今でも失敗することがあります。

枯らしてしまったとしても気落ちしすぎず、その経験を糧に次にトライするくらいでちょうどいいのです。肩の力を抜いて、植物がある生活を是非楽しんでください。