なんやかん㋳

好きなことの覚書であったり、紹介をしていくつもりです。

意外に知られていない?厳粛な祭典、金刀比羅宮例大祭

金比羅船々

金刀比羅参りを謡った「金比羅船々」というお座敷遊びをしていますか?知っている人はあまりいないでしょう……といいたいところですが、「にほんごであそぼ」で取り上げられたこともあるので、聴いたことがある人もいるかもしれません。

 

金毘羅船々(こんぴらふねふね) 追風(おいて)に帆かけて
シュラシュシュシュ まわれば 四国は 讃州(さんしゅう)
那珂の郡(なかのごおり) 象頭山(ぞうずさん)
金毘羅大権現(だいごんげん) 一度まわれば

 

という一番の歌詞からわかるように、本州からの参拝(海路)も多かったようです。江戸時代において一生に一度は行きたいのがお伊勢参り。その際ちょっと足を延ばしてまわる、それが四国の金比羅宮でした。伊勢神宮へのお陰参りに次ぐ庶民の憧れだったのです。

 

 

金刀比羅宮のご利益は?

こんぴらさん」の名で呼ばれることも多い金比羅宮は、全国の金比羅神社総本宮です。大物主神主祭神としていますが、崇徳天皇も祀っている上、山岳信仰の名残も残っており、若い人たちにもパワースポットとして親しまれているようです。

航海安全にご利益があり、そこから転じて交通安全に関する願掛けにもご利益があると言われています。境内には奉納された船の写真が数多く並べられています。

 

一年でもっとも厳粛な祭典、例大祭

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金比羅宮はどのシーズンに参拝しても趣があります。本宮までの石段は785段ありますが、汗を流しながら眺める雪や桜、深緑は格別なものがあります。

私はその中でも例大祭の時の参拝をおすすめします。毎年10月9日~11日に開催される例大祭の中でも10日21時の「おさがり」は総勢500人もの人が平安時代を彷彿させる装いで神輿行列をします。

「おさがり」とは?

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御神幸することを、親しみを込めておさがりと呼んでいます。象頭山の中腹ある金比羅本宮から麓へ移動をするので「おさがり」というわけです。

おさがりの見どころ

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初めての例大祭であれば、「おさがり」の瞬間に立ち会うのがおすすめです。本殿から神輿がせり出してくるのは圧巻で、息をのむのも忘れてしまうほどです。海の祭事はあら荒々しいとはよく言いますが、金比羅宮も海運に携わっているだけあって中々荒々しい掛け声も飛び交います。

運動不足だと、ただ歩くだけでも足ががくがくする石段を神輿が少しずつ下っていくのにあわせて雅楽が流れ、松明に明かりがともります。

行列を眺めていると、いろんな役回りの人がいます。毛槍・鳥毛をうちふるう人を先頭に、「お頭人さん」が男女2名ずつ、神馬、神職、巫女、舞人、伶人、五人百姓、庄官……といった具合に長い長い行列をつくっています。

今年の例大祭は?

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2018年の10月9日~11日は火水木。平日ということもあり、遠方から参拝するのは中々難しいかもしれませんが、平安時代にタイムスリップしたような気分を味わうことができます。